下関酒造が「ロンドン酒チャレンジ2019」でプラチナ賞に輝く
常務の内田喬智です。
突然ですが下関酒造って、多銘柄展開なんです。
一番続いているブランドはご存じ「関娘」ですが、「海響」や「馬関」、最近ですと「獅道 38」や「蔵人の自慢酒」に「朧鴇」なんてのも。「ひれ酒」もありますね。数えだすとたくさんあります。
蔵によって平均的に1~2銘柄の横展開が通常ですので、うちって自由だな~って感じですね。
というのは、下関酒造の理念って「酒と食と心の感動」なんです。
つまり、そもそも酒だけで完結という考えではないのです。
ディナータイムに、美味しい料理と素敵な空間、そこに我々の酒が共鳴し、いくつもの感動が生まれる。
この時において、ほかのどんな酒よりも最高のパフォーマンスを発揮することを計算しデザインされています。
我々はそういった、共鳴する酒を造り上げることに特化した蔵なのです。
ですので、シリーズごとにコンセプトが異なり、得意とするジャンルがそれぞれ持っているのです。面白いでしょ。下関酒造ではどんな料理にも合う酒が見つかります。
そんな中、我々はここ数年、国内外の酒類競技会に積極的に出品し、数々の栄誉ある賞を受賞しています。
2019年、英国の首都ロンドンで開催された味とデザインの総合力を評価する国際的な酒類競技会「ロンドン酒チャレンジ2019」で、下関酒造の純米吟醸・蔵人の自慢酒が最高賞であるプラチナ賞に輝きました。
純米大吟醸・獅道 38(しど)は金賞、関娘大吟醸原酒は銀賞に選ばれました。
蔵人の自慢酒は「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019」のプレミアム純米部門で、2年連続となる最高金賞の快挙を成し遂げました。
全国の酒蔵から239点の応募があり、わずか14点が選ばれる狭き門を2年続けて突破したのです。
ちなみに、蔵人の自慢酒は、広島国税局清酒鑑評会でも優等賞を得ています。
実は、下関酒造ではこれまで酒類競技会への出品は、年に1回の鑑評会以外一切行っていませんでした。
海外に至っては皆無です。
それはご存じの通り、我々のラインナップには、香りをライトに、そして味はソフトにして料理に合うお酒を追求した海響など、和食とのペアリングに特化しているため、コンテスト向きではない日本酒が多いのも理由の一つであります。
そんな中、獅道 38、蔵人の自慢酒といった、海外の食事にマッチする純米系高級酒造りに挑戦し、世界へエントリーできるモノができましたので、自らの酒の評価を客観的に見てみたいと思うようになったというわけです。
造り酒屋として当然の挑戦ですね。
腕試しのような気持ちでコンテストに応募してみたのでありますが、いざチャレンジしてみると、あっさりと賞を得たというのが本音です。
ブラインドテイスティング、つまり固定概念抜きで評価されるコンテストをもって、国内外の私たち下関酒造を知らない多くの人たちが、自らの舌で味わって認めてくれている。
下関酒造の酒はうまい。