高級な原料を使っていても、リーズナブルな価格で
下関酒造社長の内田忠臣です。
私たち下関酒造の造る日本酒は毎日、たくさんの人たちに飲んでいただきたいと考えています。
多くの方が毎日の晩酌のお伴にするには、やはりお酒の値段をリーズナブルにする必要があると思います。
今は純米系の原料や手づくり感にこだわった高級酒が人気を集めています。
下関酒造でも、4合瓶で5000円する純米大吟醸の「獅道 38(しど)」など、手間ひまかけて造った高級酒が国内外の酒類競技会で評価を高めています。
もちろん、特別感のあるお酒を、特別な時に嗜むのは良いことです。
私自身、「獅道 38(しど)」は、世界に出しても誇れる、おいしいお酒だと思っています。
しかし、毎日の晩酌で使うとなると、4合瓶で1本5000円は高価です。
正直、「獅道 38(しど)」を毎日呑める方は、そんなに多くはないのではないかと思います。
やはり、毎日の晩酌のお伴にするなら、お酒の値段はリーズナブルでなくては、手が出ないと思うのです。
ただ、消費者の方からすると、「安価な酒イコール悪い酒」のイメージじゃないでしょうか。
下関酒造は、そんなイメージを払拭したいと思っています。
当社が目指すのは山田錦など高級な原料を使っていても、大吟醸などの高級酒でも、リーズナブルな価格で気軽に呑めるお酒造りです。
私たち下関酒造は、ワインに対抗できる4号瓶で1000~1200円程度のおいしいお酒を考えました。
それが、「海響」でした。
海響の大吟醸は、4号瓶(720ml)で1200円です。
大吟醸と言えども、香りを抑えているから食事にも合います。
関娘の本醸造(50%精米)も4合瓶で950円(税別)です。
日本酒は嗜好品。
毎日飲んでいただいて、なんぼのモノ。
やっぱり、重要なのは、なんだかんだでお酒の値段じゃないかと思うのです。
毎日のストレスを癒す日本酒はリーズナブルでなくっちゃ。